欧州委員会は、EUの2010年生物多様性目標について、約150の行動計画の進捗を評価し、2010年までに生物多様性の減少を食い止めるという目標が達成できなかったとの結果を発表した。ただし、絶滅危惧種や生息地の回復など成功した取り組みもあり、ナチュラ2000ネットワークによる保護区域の拡大、環境関連の補助制度「LIFE+」の支援対象範囲の拡大、海洋戦略指令の修正、現在行われている「生態系と生物多様性に関する経済学(TEEB)」の研究など、明るい成果も見られるという。EUは2010年3月に、「生物多様性の消失と生態系サービスの悪化を2020年までに食い止め、それらを可能な限り回復させ、地球上の生物多様性の消失の阻止に寄与すること」を新目標として承認。これまでの結果を教訓に、生物多様性ベースラインなどの知識基盤を強化しながら、生物多様性と生態系サービスへの配慮を各種EU政策に組み込んでポスト2010戦略の核とし、新目標に取り組みたいとしている。
情報源 | 欧州連合(EU) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州連合(EU) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | EU | 絶滅危惧種 | 生態系サービス | 環境政策 | 環境経済 | 2010年目標 | TEEB | ナチュラ2000 | LIFE+ |
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