カナダ政府は、自動車補修用塗料製品に含まれる揮発性有機化合物(VOC)に関する規則を発表した。これらの製品中のVOCは、ヒトの健康や環境に有害なスモッグの生成に寄与する。この規則では、塗装された自動車の表面の補修などに使用されるコーティング剤や表面クリーナーなど14種類のVOCの濃度について、上限値を導入。これらの製品から排出されるVOCの年間排出量を平均で40%削減する。施行されれば、VOC濃度の上限値は、カリフォルニア州やEUなどの先進地域と肩を並べるものとなる。また、2007年大気排出規制枠組みとともに、スモッグの構成要素である地上レベルオゾンや粒子状物質の削減に役立つと期待されている。カナダのプレンティス環境大臣は、政府が環境保護と健康保護のため、大気の浄化に真剣に取り組んでいることをアピール。今回の規則は、日常の消耗品や消費製品からのVOCの排出量を削減するために制定された、一連の規則の一つである。