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 フランス、2011年の大気質評価結果を公表

発表日:2012.08.03


  フランス環境省(MEDD)は、2011年大気質評価結果を公表した。それによると、2011年、各種大気汚染物質の排出量はわずかに減少し続けたが、大気中濃度にはほとんど変化がなかった。粒子状物質(PM)やオゾン濃度については、2000年代初期以降大きな変化はなく、年ごとの増減も、拡散しにくい気象条件など外的要因によるものだという。窒素酸化物、揮発性有機化合物(VOC)等のオゾン前駆体物質の排出量も、減少傾向にはあるが90年代初めの水準より高い。大気中の二酸化窒素(NO2)濃度も改善されず、全体の1割を超える観測点(主に車道付近)において、NO2の規制値超過が認められた。幹線道路沿いで暮らす人々の健康被害が懸念されるという。ただし、一酸化炭素(CO)と二酸化硫黄(SO2)の濃度は下がり続け、いずれも2011年は規制値以下にとどまっている。MEDDは、大気汚染対策は政府の優先課題だとして、大気優先行動区域(ZAPA)策定に関わる会議等でも話し合うことにしている。

情報源 環境・持続可能な開発・エネルギー省 プレスリリース
国・地域 フランス
機関 環境・持続可能な開発・エネルギー省
分野 大気環境
キーワード 窒素酸化物 | VOC | オゾン | 揮発性有機化合物 | 粒子状物質 | 健康被害 | 大気汚染物質 | MEDD | 大気質 | フランス環境省
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