国連環境計画(UNEP)は、国連気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)を前に、世界のCO2排出量と気候行動を分析した「排出ギャップ報告書2018年版」を公表した。これによると、世界の総排出量は2016年までの3年間横ばいだったが、2017年は増加し過去最高レベルの53.5Gt(CO2換算)に達した。2030年までに排出量が減少に転じると見込まれる国も57カ国(世界総排出量の60%)にとどまるという。パリ協定の2℃目標達成が可能な排出レベルとのギャップを2030年までに解消しなければ目標達成は極めて難しくなり、2℃目標達成には気候行動を3倍、1.5℃目標達成には5倍にする必要があると分析。このままでは21世紀末には世界気温が約3℃上昇する恐れがあるという。一方、大胆な気候行動を約束している非国家主体(都市、企業、投資家等)が増えており、2℃目標達成は未だ可能だと指摘。各国政府が財政政策(低排出の代替手段への助成、化石燃料への課税等)や技術革新促進の対策を講じることで、目標達成の可能性は高まるという。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CO2排出量 | 国連環境計画 | 気候行動 | パリ協定 | COP24 | 非国家主体 | 排出ギャップ報告書 | 世界気温 |
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