国連環境計画(UNEP)は、「排出ギャップ報告書2019年版」を公表し、2018年の世界の温室効果ガス(GHG)排出量がCO2換算で過去最高の553億トンに上ったことを報告し、同排出量を2020~2030年に年7.6%削減していかない限り温暖化を1.5℃に抑えられないと警鐘を鳴らした。同報告書によれば、各国がパリ協定の国別約束(NDC)として現在提示しているGHG削減量では今世紀中に3.2℃温暖化すると見込まれ、温暖化を1.5℃に抑えるためには同削減量を5倍以上に増やす必要がある。報告書は、目標達成を可能にする解決策は存在するものの普及の速度や規模が十分ではないとして、全ての国が2020年内にNDCのGHG削減量を大幅に引き上げ、これを実現する政策や戦略を行わねばならないと論じている。GHG全体の78%を排出しているG20諸国においては、15カ国が排出実質ゼロ目標を設定していないという。UNEPのアンダーセン事務局長は2020年末を待たずして気候行動を強化すべきだと語っている。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CO2 | 温室効果ガス | 国連環境計画 | 温暖化 | 気候行動 | パリ協定 | 国別約束 | 1.5℃ | 排出ギャップ報告書 | GHG削減量 |
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