イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)の自然環境に関する助言機関、ナチュラル・イングランドは、「サフォーク・コーストおよびヒース」特別自然景観地区(AONB)を拡大することを提案した。現在の面積の10%近く(約15平方マイル)の拡大が検討されており、実現すればこの地域が1970年にAONBに指定されて以来初の拡大となる。ストア川の河口部、サムフォード渓谷など、貴重な河口、渓谷、森林がAONBに含まれることになり、フレストン・ブルック渓谷では、地元観光業がAONBとして集客し、関連する助成制度を利用できるようになる。イギリスではコーンウォールからノース・ペナインまで46か所がAONBに指定されており、人間と野生生物に自然の恵みを享受する機会を提供している。同国は、現在の国立公園とAONBが21世紀のニーズに応えられているか、今後の拡大は可能かなど70年ぶりに全面的に検討しており、今回の提案もその一環である。