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 欧州委員会、医薬品が自然環境に及ぼす影響に対処する戦略的アプローチを策定

発表日:2019.03.11


  欧州委員会は、医薬品が自然環境に及ぼす影響に対処する戦略的アプローチを発表した。欧州では、灌漑や飲料水の水源である各地の水域で、廃棄あるいは不適切な処理により医薬品が検出されている。これは、魚類などの生殖機能を阻害し、生存を脅かすほどその行動を改変することが懸念されている。また、微生物の薬剤耐性が高まり、医薬品が効かなくなることも世界的問題となっている。戦略的アプローチは、設計、生産、廃棄までの医薬品のライフサイクルを通して、1)意識啓発と分別ある利用、2)研修とリスク評価の改善、3)モニタリングデータの収集、4)環境配慮型設計の推進、5)製造工程における排出削減、6)廃棄削減と廃水処理の改善、という6つの行動を特定した。これら行動の一部は、薬剤耐性に対するワンヘルス(人間、動物、環境の健康を一体的に考える)行動計画の目標にも即している。欧州では、医薬品の環境影響に対する措置を取っているのは一部の国に限られており、2013年、EUは欧州委員会に対し、環境中の医薬品に対する戦略的アプローチの策定を求める法令を採択していた。

情報源 欧州委員会 プレスリリース ワンヘルス欧州共同プログラム
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 健康・化学物質 水・土壌環境
キーワード 環境配慮 | 欧州委員会 | 廃水処理 | 自然環境 | 水源 | 医薬品 | 廃棄削減 | ワンヘルス | 境影響 | 環境配慮型設計
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