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 世界気象機関、全球基本観測ネットワークを設立へ

発表日:2019.06.07


  世界気象機関(WMO)は、第18回世界気象会議で全球基本観測ネットワーク(GBON)の設立が承認されたと報じた。極端気象による人命やインフラへの被害を防止するためには、24時間無休の全球的な観測データに基づく正確な予測が必須であるが、現状では、観測データが存在しない、あるいはその質や量が不十分な地域も多い。また、データが存在しても国際的に交換・公開していない地域もある。GBONは、WMO加盟国に対し、観測項目、時期、頻度、方法、水平・垂直解像度等を詳細に規定した気象観測データの収集と交換を義務付け、全球的観測データの間断のない供給の確保を目指す。先進国では比較的早期にGBONの要求を実施できると考えられるが、加盟国の約半数、主として途上国は観測体制の整備と実施が困難である。WMOは、国際融資機関と協力して途上国における気象観測のための新たな投資と能力構築に取組む。GBONは、2020年年初から運用開始予定のWMO統合全球観測システム(WIGOS)の一部を構成する。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース GBONについての解説(PDF)
国・地域 韓国
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 世界気象機関 | 気象観測データ | 世界気象会議 | 全球基本観測ネットワーク | 全球的観測データ | 国際融資機関 | WMO統合全球観測システム
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