気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、気候変動の影響・適応・脆弱性を扱う第2作業部会(WG2)が、2019年7月15~19日にネパールで第6次評価報告書(AR6)の第2回代表執筆者会合を開催すると発表した。会合には60カ国以上から約260名が参加し、一次ドラフトの準備が進められる。WG2報告書は、生態系と人間社会が受ける気候変動影響と影響の受けやすさ、気候変動への適応能力と限界、及び気候関連リスクを低減して持続可能な未来を構築するための選択肢について分析するものである。今後は、2019年10月18日~12月13日に一次ドラフトに対する専門家レビューが、2020年8月7日~10月2日に二次ドラフトに対する政府・専門家レビューが行われる。最終的なWG2報告書は2021年10月のIPCC総会での承認を以て完成となる。なお、パリ協定の世界的な実施状況評価(グローバル・ストックテイク)を2023年に控え、2022年には他の2つの作業部会報告書などの内容もふまえた統合報告書が完成予定である。