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 ドイツ、原生自然地域の回復のため新たに1000万ユーロを拠出

発表日:2019.07.09


  ドイツ連邦環境省(BMU)は、原生自然地域の回復のため新たに1000万ユーロの助成プログラムを開始した。ドイツはその国家生物多様性戦略(NBS)で、2020年までに国土の最低2%を、自然の変化に任せ人間が手を加えない原生自然地域に戻すという目標を掲げており、今回のプログラムはこの目標の達成をめざすもの。ドイツでは大規模な原生自然地域は農業や交通、都市化により減少している。現在残っているのは主に国立公園、国家自然遺産地域の一部、自然保護地域内に限られ、国土の約0.6%ほどと見積もられている。NBSが掲げる2%という目標は71万4000ヘクタールに相当する。河川や海岸、湿原、高山、鉱山跡地、旧軍事訓練地区などが候補地として想定され、土地購入などの資金としてBMUの原生自然地域基金から年に1000万ユーロが拠出される。連邦政府が土地の販売価格の最大100%を負担するという。プログラムの管理には国営有限会社「未来・環境・社会(ZUG)」が当たる。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース 原生自然地域について 原生自然地域について
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 自然環境
キーワード ドイツ連邦環境省 | 国立公園 | 国家生物多様性戦略 | 原生自然地域 | 国家自然遺産地域 | 自然保護地域 | 原生自然地域基金 | 未来・環境・社会
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