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 アメリカ海洋大気庁、2018年の高潮洪水発生日数は過去最高タイと報告

発表日:2019.07.10


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2018年は高潮洪水発生日数が過去最高に並び、2019年もさらに増加するとの報告書を公表した。ここでいう高潮洪水は、気候変動に伴う海面上昇や地盤沈下、天然の防潮壁の減少により、暴風やハリケーンが起こらなくても発生して、道路の閉鎖など国民生活に支障を来す洪水である。「生活妨害洪水」や「晴天洪水」とも呼ばれ、アメリカの沿岸部で近年増加している。報告書によると、2018年は全国の高潮洪水平均発生日数は5日で2015年の最高記録に並んだ。また、98の観測地点中、40地点以上で高潮洪水の発生率が急増、25地点でも緩やかに増加しており、今後多くの地域で高潮洪水が増加するという。2019年はエルニーニョと海面上昇により高潮洪水がさらに増加し、全国の平均発生日数は2000年と比べ倍増、大西洋北東部は140%、南東部は190%、メキシコ湾西部は130%に増加すると予想される。さらに、長期予測によると、全国の平均発生日数は2030年には7~15日に、2050年には25~75日に増加するという。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) メディアリリース 高潮洪水に関する基礎的事実
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード 気候変動 | 海面上昇 | アメリカ海洋大気庁 | エルニーニョ | 地盤沈下 | 高潮洪水 | 防潮壁 | 生活妨害洪水 | 晴天洪水
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