海面上昇に抵抗する湿地の自然の力が損なわれるおそれあり、アメリカの科学者らが報告

発表日:2013.12.04

沿岸湿地は自然の作用により海面上昇に抵抗することができるが、その湿地の防御力が損なわれるおそれがある、との研究結果を、アメリカの科学者らが「ネイチャー」誌に発表した。湿地には、複雑なフィードバックシステムが働くことにより、土砂を堆積させて海面上昇に対抗する力があり、水没しないように高さをつける方法が備わっている。地上では潮が満ちて湿地が冠水すると水中の土砂が沈殿して土壌が増え、地下では植物の根の成長と腐敗により土壌となる有機物が増えていく等である。湿地が浸食されて失われても、その土砂が別の場所に移って堆積し、全体的な湿地面積が変わらないこともある。人為的な変化がなければ、海面が上昇してもこうした作用によって湿地は維持されてきたという。今回の研究は海面上昇に対して沿岸湿地を維持する様々な作用間の複雑な相互作用を調べたもので、研究者らは、気候変動やダム建設による沿岸への土砂輸送の妨害、地下水汲み上げ等による地盤沈下等により、湿地の自然のフィードバックループが失われるおそれがあるとしている。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境
水・土壌環境
キーワード 気候変動 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 地下水 | 海面上昇 | 沿岸 | 湿地 | 植物 | 地盤沈下 | 土砂
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