アメリカは、ハワイのパパハナウモクアケア海洋ナショナル・モニュメントを44万2781平方マイル拡大し、計58万2578平方マイルの世界最大の海洋保護区としたと、同国海洋大気庁(NOAA)が発表した。この海域には、サンゴ、魚類、アザラシ、カメ、クジラなど7000種以上の海洋生物が生息する豊かな生態系が広がる。しかし最近のNOAAの報告によると、気候変動の影響によってこの海域の生態系が脅かされているという。例えば、海面上昇に加え、暴風雨や波浪エネルギーの強度が増すことで、標高の低い島が浸水し、絶滅の恐れのある鳥類や海鳥の個体群に被害が及ぶ。また、今後50~100年間に海岸侵食が進み、絶滅の恐れのあるアザラシやウミガメの繁殖地に悪影響があるという。海水温の上昇に伴う白化現象や病気によってサンゴ礁も被害を受け、海洋の生命を持続可能なレベルに維持する海洋の機能が低下し、アザラシや大型鳥類の餌となる生物が減少することも懸念されている。今回の保護区拡大は、こうした生態系や関連するハワイの文化・歴史的資源を将来世代に残すことを目的としている。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 海洋生物 | 生態系 | NOAA | 気候変動 | 海面上昇 | アメリカ海洋大気庁 | ナショナル・モニュメント | 海洋保護区 | パパハナウモクアケア | 水温上昇 |
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