ドイツ連邦環境省(BMU)は、バーデンヴッテンベルク州のSCHWENKセメント社のパイロットプロジェクトに400万ユーロを補助すると発表した。セメント工場のNOx排出量の大幅な削減を目指し、触媒設備を建設・操業する事業で、さらに廃棄物等の二次燃料で一次燃料を完全に代替する。NOx選択還元触媒技術(SCR)は、石炭火力発電所や廃棄物焼却施設等で既に導入されているが、セメント業界では、まだ導入されていない。セメント工場からの排ガスは、表面に摩擦特性を有する粉じんの濃度が高いために特殊で、SCRを導入できるか実証されていなかった。今回は、包括的な測定研究プログラムにより、事業の実施過程を管理・記録。SCRを他の工場で利用するための条件を整備する。また、二次燃料の利用率を100%にするとともに、新設備によりNOxとアンモニアの排出量を50%削減する。NOx排出量をさらに削減するため、本工場や他の工場で既に導入されている非選択還元触媒技術(NSCR)をSCRと組み合わせる可能性についても調査する。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | 大気環境 |
キーワード | 窒素酸化物 | NOx | 触媒 | 燃料 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 廃棄物 | セメント工場 | SCR | NSCR |
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