ドイツ連邦環境省は、セメント工場の排ガス中の窒素酸化物(NOx)削減のために新技術を導入するパイロットプロジェクトに対し、環境イノベーションプログラムから470万ユーロを補助すると発表した。この助成を受けるのは、ドイツ・ローアドルフのセメント製造会社で、排ガス中のNOxの削減のため、SCR(選択還元触媒)とよばれる技術を導入した工場の建設と稼動を計画している。SCR技術は、廃棄物焼却施設や石炭火力発電所など他の分野ではすでに使用されているが、セメント工場においては、排ガスに紛塵が大量に含まれるため、現在まで使用されていなかった。今回、この工場で初めて「低塵SCR技術」が採用される。ドイツでは、2013年12月31日から、第17連邦イミッシオン法により、新設工場のNOx制限値(200mg/m3)が適用されるが、旧施設においてもこの制限値を遵守、もしくはさらに削減していくために、今回のプロジェクトの成果が活かされるとみられる。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | 大気環境 |
キーワード | 排煙脱硝技術 | 排ガス処理 | 窒素酸化物 | NOx | 触媒 | ドイツ連邦環境省 | セメント工場 | SCR | 粉塵 |
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