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 科学と整合した目標設定イニシアティブ、285の参加企業で35%の温室効果ガス削減になると報告

発表日:2019.12.04


  科学と整合した目標設定(SBT)イニシアティブは、2015年の発足後初となる包括的評価を行い、SBTに参加する世界の主要285社が目標を達成することにより、CO2換算で2億6500万トン(35%)の温室効果ガス(GHG)削減になると報告した。285社の事業所及び調達エネルギーに関連した年間GHG排出量は、フランスとスペインの年間排出量の合計を上回る年間7億5200万トン以上(CO2換算)である。削減できる排出量は石炭火力発電所68基に相当する。加えて、気候変動の緩和に180億ドルの投資を呼び、アメリカの1100万世帯分の年間電力量に相当する約90テラワット時(TWh)の再生可能エネルギー発電を生むという。285社のうち90%以上は、CO2換算で年間39億トン(EUの年間排出量の約90%に相当)のGHG排出に寄与しているバリューチェーンについても野心的な削減目標を設定している。イニシアティブ側は、「これらの企業は気候科学に基づく行動と事業や経済の成功が両立することを示している」と語った。

情報源 世界資源研究所(WRI) プレスリリース 報告書「水準の引き上げ:意欲的気候行動推進における科学と整合した目標設定イニシアティブの進捗評価」(PDF)
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 地球環境
キーワード CO2 | 気候変動 | 事業所 | 石炭火力発電所 | 温室効果ガス削減 | バリューチェーン | 再生可能エネルギー発電 | 目標設定イニシアティブ | 調達エネルギー | 気候科学
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