カタールのドーハで開かれる気候変動枠組条約締約国会議を前に、国連環境計画(UNEP)は「排出量ギャップ報告書」を発表した。これまでの報告により、21世紀の気温上昇を産業革命前の2℃未満に抑えるには、2020年時点での世界の温室効果ガス排出量を年間約440億トン(CO2換算)に抑える必要があるとされるが、今回の報告によると、現在の排出量は既にこのレベルを14%上回っているという。各国が迅速な対策をとらない限り、2020年の排出量は580億トンになる見込みで、厳しいルールの下で各国が意欲的な削減努力を実行したとしても、2020年の目標レベルには80億トンの削減不足(520億トン)だとする。ただし建築やエネルギー、輸送等の部門には2020年までに170億トンの削減を達成する可能性もあり、特に建築部門には、建物のエネルギー効率改善により、2020年までには平均約21億トン、2050年までには90億トン以上の削減達成の可能性があるとして、目標達成が不可能ではないとしている。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | CO2 | 気候変動 | 温室効果ガス | 建築 | エネルギー効率 | 国連環境計画 | UNEP | 排出量 | 建物 |
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