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 アメリカ海洋大気庁、北極圏の高温と海氷減少を報告

発表日:2019.12.10


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、年次報告書「北極圏報告カード2019年版」を発表した。2018年10月~2019年8月の北極圏の年平均地表気温は、1900年以降で2番目に高かった。3月は通常、積雪深は最大となるが、2019年3月には異例の早い融雪がみられ、5月と6月の北米大陸極北地域の積雪面積は、記録のある53年間でそれぞれ5番目、3番目に狭小であった。2018年秋から2019年中のグリーンランド氷床の氷消失の面積と規模は、最大値を記録した2012年に匹敵する。2019年夏季末の北極海氷の面積は1979年の衛星観測開始以降で2番目に狭小で、2019年冬季末頃の最大海氷面積は7番目に狭小であった。2019年のベーリング海の冬季海氷面積は、2018年の史上最小値に迫るものであった。海氷消失と海底水温の変化により、2010~2018年に北極海の魚類は北の海域へと移動している。2019年版は特にベーリング海に焦点をあて、先住民社会を代表するグループによる論文も掲載した。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) メディアリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 北極海 | 北極圏 | アメリカ海洋大気庁 | 魚類 | グリーンランド氷床 | 北極圏報告カード | 年平均地表気温 | 北米大陸極北地域 | 海氷消失 | 海底水温
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