EU理事会は、世界の森林の保護・回復に向けた取組を強化する旨の欧州委員会の政策文書を採択した。同文書は森林の減少・劣化対策の政治的指針となるもので、理事会としても、取組強化の必要性に鑑み、委員会が示していた対策を早急かつ優先して実施することを支持する決定を行った。理事会は、EUにおける消費が土地に与える負荷の低減や農業生産国との協働、国際協力の強化、持続可能な土地利用に対する融資の振り向け、データ活用などの必要性を確認し、委員会に対する次のような提言をまとめている。1)土地負荷を低減するための新たな需要側の規制や規制以外の措置(消費者啓発、産業界の取組、生産国との協働など)についての評価を行い、提案を作成する、2)EUとしてのデータ収集体制を構築し、既存の世界的な森林データシステムとの連携を模索する、3)森林減少の危機にある地域から農産物を調達している消費者や公共機関、企業に対して通知する制度の実行可能性を検討する、4)持続可能な森林管理や農産物に関する条項をEUの貿易協定に盛り込む。
情報源 | EU理事会 プレスリリース EU理事会決定:世界の森林の回復・保護の取組強化を目指した欧州委員会の政策文書を受けて(PDF) |
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国・地域 | EU |
機関 | EU理事会 |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 持続可能 | 欧州委員会 | EU | 森林管理 | 森林保護 | EU理事会 | 森林回復 | 政策文書 | 持続可能な土地利用 | 森林データシステム |
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