イギリス気象庁は、2020年の大気中CO2濃度の上昇幅が過去最大級になるとの予測を示し、オーストラリアの森林火災も一因だと報告した。2020年の同濃度は、5月に417ppm超とピークを迎え、年平均では414.2±0.6ppmになると予測されている。2019年比で2.74±0.57ppmであり、前年からの上昇幅としては観測史上4番目に大きい。化石燃料の燃焼や森林減少等によるCO2濃度の上昇が続く中、気候の変動性が生態系に与える影響によって同濃度は約10%押し上げられ、このうち約5分の1はオーストラリアの森林火災に起因するとみられる。背景には、熱帯太平洋の海面温度の上昇に伴って世界各地の高温化と乾燥が進み、植物によるCO2吸収量が抑えられたことや、森林火災のリスクが高まったことがある。オーストラリアの森林火災では大気中に大量のCO2が放出された。ただ、同庁ハドレーセンターのリチャード・ベッツ教授によれば、人為的な排出がCO2濃度の長期的な上昇の全般的な要因になっていることに変わりはないという。
情報源 | イギリス気象庁 ニュース イギリス気象庁 マウナロア観測所のデータに基づく2020年CO2濃度予測 |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス気象庁 |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | 生態系 | 気候変動 | 化石燃料 | イギリス気象庁 | 熱帯太平洋 | 海面温度 | 森林火災 | CO2吸収量 | CO2濃度 | 高温化 |
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