イギリス気象庁は、2018年夏季の熱波の要因を分析した論文を英国王立気象学会誌に発表した。2018年夏季の平均気温は1884年以降の観測史上2006年と並ぶ第1位タイを記録した。6月以降の極端な少雨による土壌の乾燥、北寄り配置のジェット気流による夏季を通じた高気圧の卓越等広域スケール気象パターンと高い海面温度が長期の異常高温をもたらした。しかし、これら要因の気温上昇への寄与は半分でしかなく、気候変動が同等に寄与したと考えられる。気候変動のため極端気象は今後さらに過酷化し、2018年のような熱波の夏は、人為起源の排出がなかった場合の30倍の11~12%の確率で起こり、21世紀半ばには常態となり得るという。2018年の熱波のピークは、2019年夏ほどの酷暑ではなかった。2019年夏季は7月下旬の短期間に異常高温が集中し、2019年7月25日にはケンブリッジでイギリスの史上最高気温38.7℃を記録した。
情報源 | イギリス気象庁 ニュース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス気象庁 |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 気候変動 | 熱波 | イギリス気象庁 | 海面温度 | 気温上昇 | 異常高温 | ジェット気流 | 極端気象 | 要因 | 英国王立気象学会誌 |
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