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 アメリカ海洋大気庁、アジアの侵略的なコイがヒューロン湖に侵入するリスクをモデル化

発表日:2020.04.30


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)の研究によると、アメリカの五大湖のひとつであるヒューロン湖のサギノー湾で、アジアの侵略的なコイであるコクレンとハクレンが今後個体数を増やし、イエローパーチなどの生態学的にも経済的にも重要な魚種に影響を与える可能性があることが明らかになった。五大湖周辺の流域にはコクレンとハクレンが定着しているが、五大湖にはまだ定着していない。アジアのコイがミシシッピ川流域からシカゴ地域の水路を通じて五大湖流域に移動するのを防ぐために、数百万ドルが投じられている。これらの幼魚の生存率を高める自然要因としては、水温が高くなることで幼魚の成長が早まり、捕食者に狙われる期間が短くなること、河川水位が高くなることでコイの卵が下流の湿地帯の保育地まで運ばれることなどが考えられる。従来のモデルでは、水温の影響は考慮していたが、河川水位の影響は考慮していなかったため、同研究ではこの点を考慮に入れることになる。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 自然環境 環境総合
キーワード アメリカ海洋大気庁 | アジア | 五大湖 | 生態学 | コイ | ヒューロン湖 | コクレン | ハクレン | イエローパーチ | サギノー湾
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