アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、ノートルダム大学や環境保護団体ザ・ネイチャー・コンサーバンシーなどの共同研究チームによる五大湖の侵入種の研究に250万ドルを提供した。この研究は五大湖へ今後侵入しそうな外来種を予測し、費用対効果の高い対策を提示することを目的としている。五大湖にはすでに、カワホトトギスガイ(ゼブラ貝)のような侵入種が広がり、地域の漁業や水路設備に年間2億ドルを上回る被害をもたらしているが、今後も新たな侵入種により湖の生態系と地域経済が莫大な損害を受けるおそれがある。五大湖のひとつミシガン湖とつながるミシシッピ川とミズーリ川には、周辺の養殖池から洪水の際に流入した“アジアゴイ”(アジア原産の大型のコイ科淡水魚の総称)が大量に繁殖しており、研究チームはこの事例を調査して、外来種の侵入・拡大経路や、生息に最適な場所について検討するとしている。なお、同研究には、NOAAの資金に加え、環境保護庁(EPA)が追加資金225万ドルを拠出し、5年間の投資総額は475万ドルにのぼる見込みである。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 外来種 | 生態系 | NOAA | EPA | 漁業 | アメリカ海洋大気庁 | 五大湖 | ザ・ネイチャー・コンサーバンシー | 侵入種 | アジアゴイ |
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