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 デンマークエネルギー庁、船舶燃料中の硫黄含有量に関する監視結果を報告

発表日:2020.07.01


  デンマークエネルギー庁は、デンマークのグレートベルト橋に設置した排出ガスの自動測定装置を使って行われた船舶燃料における硫黄含有量の2019年の監視結果をまとめた報告書を公開した。測定データを基に、各船舶が使用した燃料中の硫黄含有量FSC(fuel sulfur content)が推定された。同報告書では、2015年に発効した船舶燃料における硫黄含有量削減に関するEU指令とデンマークの法律に基づいた、2018年12月から2019年11月までの期間に行われた船舶の測定結果5,458件の集計概要が報告されている。同EU指令では、硫黄酸化物排出規制海域SECA(Sulfur Emission Control Area)ではFSCが0.10%という低硫黄の船舶燃料を使用するか、軽減技術(浄化用のスクラバーなど)を使用することが求められている。今回の測定結果では排出基準の適合率は98.6%であり、不適合船は76隻であった。そのうちFSC 0.3%以上で運航していた船は4隻のみ(0.075%)であった。前年の2018年の適合率は95.3%、FSC 0.3%以上で運航していた船は1.8%であったため、改善が進んでいる。

情報源 デンマークエネルギー庁ニュース Surveillance of Sulfur Fuel Content in Ships at the Great Belt Bridge 2019
国・地域 デンマーク
機関 デンマークエネルギー庁
分野 大気環境
キーワード 船舶 | 燃料 | 排出ガス | EU | 硫黄 | デンマークエネルギー庁 | 硫黄酸化物排出規制海域SECA | グレートベルト橋 | 自動測定装置 | 船舶燃料
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