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 国際海事機関、2020年から船舶用燃料油の硫黄含有量を削減することを決定

発表日:2016.10.28


  国際海事機関(IMO)は、ロンドンで開催された第70回海洋環境保護委員会で、2020年1月1日から船舶用燃料油の硫黄含有量を削減することを決定した。燃料油中の硫黄分の上限を、現在の3.5%から0.5%へと大幅に引き下げる。キータック・リムIMO事務局長は、これによる硫黄酸化物(SOx)排出削減が環境にも人間の健康にも大きなメリットをもたらすものと期待している。船舶汚染防止国際条約(MARPOL条約)附属書VIは船舶からのSOxや窒素酸化物などの排出を減らすための段階的削減強化を規定しており、2020年からの規制強化に当たり、規制に適合する燃料油が出回るかどうかを2018年までに調査することになっていた。この調査が2016年に完了し、2020年の規制強化が可能と判断された。基準改定後、船舶は、主エンジン、補助エンジンおよびボイラー用の燃料として、硫黄分0.5%以下の燃料油、SOx排出が極めて少ない天然ガス、メタノール燃料のいずれかを使用するか、または排ガス浄化装置などを使ってSOx排出基準を満たすことが義務付けられる。

情報源 国際海事機関(IMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際海事機関(IMO)
分野 大気環境
キーワード 国際海事機関 | 船舶 | SOx | 燃料 | IMO | 硫黄 | 排出削減 | 排ガス | MARPOL条約
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