中国科学院、海洋の塩分濃度の研究により地球の水循環の変動が増加していると報告

発表日:2020.09.10

中国科学院(CAS)が米国立大気研究センター(NCAR)等と行った国際共同研究によると、地球規模の水循環の変動が過去50年間で増加している証拠が得られた。海洋の塩分濃度は、海水の蒸発や降水により変化するため、地球規模での水循環の変化を推定できる。塩分濃度の高いエリアと低いエリアにおける塩分濃度の平均値の差を基に分析した結果、水深2,000mまでの塩分濃度パターンは過去50年間で1.6%増幅し、海面では7.5%増幅した。この増加は人間活動の影響によるもので、自然に起因する変動幅を上回っていた。1960年以降、水循環はすでに気温1℃あたりで換算すると2~4%増幅されており、この結果は多くの大気研究による推定値と概ね一致し、地球規模の水循環が温暖化に伴って激化している証拠を裏付けた。世界の平均気温がパリ協定の目標である2℃上昇した場合、水循環は4~8%増幅することになる。その結果、蒸発は激しくなり、乾燥地域はより乾燥し、極端な大雨のリスクも増加することになる。

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