中国科学院、温暖化による北大西洋の鉛直構造の変化と海洋循環には関連は見られないと報告

発表日:2020.11.30

中国科学院(CAS)を含む国際研究チームは、地球温暖化に伴って海洋の鉛直構造が変化しているが、これらの変化が海洋循環にも影響しているのかという疑問に答えを出し、海洋循環は10年毎のタイムスケールでは安定していることを明らかにした。「大西洋南北熱塩循環(AMOC)」は、北に向かって流れる温暖で塩分濃度の高い表層付近の流れと、深層を南に向かって流れる低温で塩分濃度の低い流れから構成される。地球温暖化によってAMOCの動きが鈍化する懸念が高まっているため、同研究では、30年近くにわたる北大西洋亜寒帯・亜熱帯での海洋循環を、衛星高度計データ、北大西洋を横断して配置されている観測点でのアレイ観測、データ同化モデルを組み合わせて調査した。その結果、海洋内部の特性の変化とAMOCの変化は、これまで示唆されていたような同じタイムスケールでは起きていない可能性がある。両者の関連性についての理解を深めるためには、さらなる研究が必要である。

新着情報メール配信サービス
RSS