中国科学院(CAS)は、数週間前に発表したヨーロッパ原産のオオカワラヒワの新彊自治区への移入に関し、詳細と専門家による新たな発見を公表した。新彊では、オオカワラヒワの他、キアオジやカバイロハッカ、マヒワ、マダラヒタキ等多くの外来種が繁殖し留鳥となっている。同時に、ヒメオオモズやヨーロッパハチクイ、ホシムクドリ等、本来新彊に生息している鳥も東へ移動している。通常、鳥は冬を南で過ごし、春に繁殖のため北へ戻るという南北の季節移動を行うが、前述の鳥は、経線を超えた東西の移動を行っていた。また、新彊の寒冷な気候での生存が難しいと考えられる熱帯の鳥類数種が、新彊で広範に生息していることも確認された。こうした移動の理由は不明だという。もう一つの謎は、外来種の鳥が在来種より適応能力がある点である。新彊の環境がどのように欧州や熱帯から飛来した野鳥を受け入れているのかは今後の研究課題だが、CAS新彊生態与地理研究所のマー・ミン氏によると、気候変動の証拠となり得る可能性も、種の淘汰に光を当てる可能性もあるという。
情報源 | 中国科学院(CAS) プレスリリース |
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国・地域 | 中国 |
機関 | 中国科学院(CAS) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 外来種 | 中国科学院 | CAS | 野鳥 | オオカワラヒワ | 新彊自治区 |
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