国立科学財団(NSF)が助成した修復プロジェクトによって、1920年代後半に病原体によってバージニア州の湾で死滅が始まり1933年のハリケーンで消滅した海草が、再び生息域を広めて水質を改善し、結果として魚や貝類の生息数を増やしている。環境の修復を始めるまで、湾の底は泥だらけで不毛の状態が続き、魚や貝類、軟体動物などの生物はいなくなっていた。修復は21年前から始まり、7,000万以上のアマモの種子を撒いて、約9,000エーカーの水中草原を復活させた。この一帯はノースカロライナ州とニューヨーク州ロングアイランド湾の間で最大のアマモ生息地となり、世界的にも最大の海草回復活動となった。生態系の回復以外にも、海草は光合成によって二酸化炭素を取り込み、水中に浮遊する炭素を豊富に含んだ粒子も固定化する。この炭素は長ければ何千年もの間、海草の広範な根系と堆積物に埋もれたままになるため、温暖化の軽減に役立つ。
情報源 | 国立科学財団(NSF)ニュース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | 国立科学財団(NSF) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 二酸化炭素 | 温暖化 | 炭素 | 光合成 | アマモ | 病原体 | 国立科学財団 | 海草 | バージニア州 | 海草生息地 |
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