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 国立科学財団、森林の下の岩盤の違いが樹木の成長、樹種、炭素貯留量に大きく影響すると報告

発表日:2020.06.18


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、ペンシルバニア州におけるアパラチア山脈と渓谷地域の森林の生産性と組成、岩石の物理的特性の調査から、森林が炭素を貯留する能力は、その下にある岩盤に依存していることが明らかになった。頁岩(シェール)の岩盤上に生育する森林は、砂岩の岩盤上に生育する森林よりも、成長が速く、炭素を毎年約55%多く吸収するが、森林比率は少ないことから、森林管理や保全のための優先順位を高くすべきと考えられる。また頁岩の岩盤の方が生産性は高く、樹種の多様性も高かった。砂岩よりも頁岩の方が森林の成長が早いのは、一般的に樹木に水が供給されやすい土壌特性によるものである。同研究で得られた岩盤に関する情報を森林の炭素貯留戦略に組み込むことにより、環境問題の改善に寄与することが期待できる。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 環境総合
キーワード 森林 | 炭素 | 頁岩 | 岩盤 | 国立科学財団 | 砂岩 | 渓谷地域 | 樹種 | 炭素貯留戦略 | 環境問題改善
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