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 国立科学財団、降雨量の増加が気候変動を激化させる可能性を報告

発表日:2020.05.15


  国立科学財団(NSF)が助成し「ネイチャー」誌に発表された研究によると、気候変動によって熱帯地域の降雨量が増加すれば、土壌からの二酸化炭素の放出が加速し、人間が直接排出するよりもさらに多くの二酸化炭素を大気中に排出する可能性があることが明らかになった。同研究では、堆積物コアを海底から採取して分析することで、最後の氷河期以降の1万8,000年にわたるガンジス川とブラマプトラ川流域の環境を調査した。この流域では、同期間に温暖で湿潤な気候へ移行したため、土壌呼吸速度が上昇し、土壌の炭素貯留量が減少したことが明らかになった。土壌、大気、海洋の間の炭素循環において、熱帯地域の降雨量の長期的な変化が、これまで理解されていたよりも大きな役割を果たしている。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 水・土壌環境 環境総合
キーワード 二酸化炭素 | 気候変動 | 炭素循環 | 堆積物コア | 氷河期 | 国立科学財団 | 降雨量 | 炭素貯留量 | 熱帯地域 | ネイチャー
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