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 国立科学財団、「コールドスポット」が急速な生物多様性の鍵を握ると報告

発表日:2020.12.14


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、砂漠や山頂のように種が少ない場所「コールドスポット」は、生物に急速な多様性の機会を与えることが明らかになった。研究者たちは博物館所蔵のサンプルから採取したDNAを分析し、アメリカ大陸の熱帯域に生息する鳥類の種の約3分の1を占め、アンデスの雪原からアマゾンの低地、砂漠まで、生息地や特徴が多様である亜鳴禽類の遺伝子地図を作成した。その結果、コールドスポットは乾燥した不安定な環境を持つ極端な場所かもしれないが、生息密度が低く、新種が進化する余地を与えている一方、アマゾンの熱帯雨林のような生物多様性のホットスポットは、時間をかけて徐々に種が蓄積されてきた結果であることがわかった。同研究は、急速に変化する熱帯を守るための保全活動は、種が豊富なアマゾンだけでなく、多様性には乏しいが新種の発生に貢献している地域にも注意を払う必要があることを明らかにした。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 熱帯雨林 | 博物館 | DNA | 多様性 | 国立科学財団 | 熱帯域 | コールドスポット | 遺伝子地図 | 亜鳴禽類
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