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 国連環境計画、2011年を「コウモリ年」として研究と保護を開始

発表日:2010.09.22


  国連環境計画が支援する「コウモリ年」キャンペーンが、2010年9月22日に始まった。これは、ボン条約(CMS)と「欧州におけるコウモリの保全に関する協定」(EUROBATS)が推進する2011年「コウモリ年」に向けた2年間のキャンペーンで、飛翔する唯一の哺乳類にして、誤ったイメージで見られがちなコウモリの環境への貢献に注目し、その種の保護や研究を促進するという。コウモリは5千万年前から地球に生息し、現在世界で記録されている種は1100種以上、その数は哺乳類全体の約4分の1を占める。欧州では食虫性コウモリが害虫駆除に、熱帯地方のコウモリは種子分散や授粉により果実の生産や熱帯雨林の再生・維持に多大な貢献をしている。しかしここ十数年、その個体数は生息地の破壊や病気、都市化等により大幅に減少し、種の半数以上は絶滅の危機にさらされている。欧州各国を始め世界の多くの政府機関・組織が「コウモリ年」への参加の熱意をすでに表明しており、生物多様性や健全な生態系の指標ともいえるコウモリを保護する取り組みに、世界各地の人々が関わりを持つよう呼びかけていくという。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 生態系サービス | 国連環境計画 | UNEP | 生息地 | 熱帯雨林 | 絶滅危惧 | 哺乳類 | ボン条約 | コウモリ年
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