欧州委員会は、バイオ燃料の持続可能な生産・供給を確保するため、ISCCなどの7つの認証機関を認定した。今回の認定は、すべてのEU加盟国に直接適用される。バイオ燃料は、化石燃料に代わる環境に配慮した燃料として注目されているが、その原料調達のために熱帯雨林や泥炭地をパーム油やサトウキビのプランテーションに転用することは、生態系や生物多様性を損なうため、持続可能とはいえない。そこで、バイオ燃料の生産およびサプライチェーン全体の持続可能性を確保するため、EUでは、生物多様性に富み、炭素貯留機能の高い土地で原料を生産しないことや、生産チェーン全体における温室効果ガスの排出を化石燃料に比べ35%以上削減することなど、バイオ燃料の基準を設けている。また、欧州委員会は、認証機関に対し、EUの「再生可能エネルギー指令」で定められた持続可能性要件を満たしていると判断した場合、5年間の認定を与えることとなっている。今回認定された認証機関は、今後、バイオ燃料の生産地などに関して検証を行い、基準を満たしている製品に対して証明書を発行するという。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 生物多様性 | バイオ燃料 | 欧州委員会 | 認証 | 熱帯雨林 | 持続可能性 | 炭素貯留 | プランテーション | 泥炭 |
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