アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、新たなモデリング研究により、サンゴ礁が緩やかな温暖化であれば適応する可能性が示唆されたと発表した。これまでのモデリング研究では、今世紀の半ばまでにサンゴ礁が消失するとされていたが、NOAAとそのパートナー大学の科学者らの研究によると、2010年にタイで発生したような広範な白化現象はこれまでよりも多くなるが、二酸化炭素の排出量が大幅に減るならば、今世紀末までにサンゴ礁が生存する確率は高くなるという。これまでの研究では適応の可能性が考慮されていなかったが、今回の研究では熱ストレスに対するサンゴの様々な適応について探った結果、サンゴ礁にはこれまでに考えられていたよりも回復力があり、すでにある程度温暖化に適応していることも示唆された。また、二酸化炭素の排出量が大幅に減れば、遺伝的な適応により、現在2100年までに予測されている温暖化による白化率が20~80パーセント減少する可能性もあるという。研究は「グローバル・チェンジ・バイオロジー」誌にオンラインで発表される。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | NOAA | 二酸化炭素 | サンゴ礁 | 白化 | アメリカ海洋大気庁 | 適応 | 温暖化 | 熱ストレス |
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