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 国際エネルギー機関、2020年初頭に急減した世界の二酸化炭素排出量が元に戻ったと報告

発表日:2021.03.02


  国際エネルギー機関(IEA)は、2020年の世界におけるエネルギー関連の二酸化炭素(CO2)の年間排出量はパンデミックの影響で約6%減少し、第二次世界大戦以来で最大の減少となったが、2020年12月には前年同月比で2%(6,000万トン)増加したと報告した。景気を下支えするための刺激策がエネルギー需要を押し上げたが、クリーンエネルギー政策の推進が不足していたため排出量がリバウンドし、多くの経済圏では急減前の排出量を上回りつつある。2021年の世界経済の回復が期待どおりとなり、そして大きな政策変更がない場合は世界の排出量は増加する可能性が高い。世界の排出量は2020年に20億トン近く減少したが、うち約10億トンは道路交通・航空輸送部門での石油の使用量減少によるものであった。電力部門の排出量は需要の減少に加えて、再生可能エネルギー発電量の増加によって2020年は4億5,000万トン減少した。温暖化を2℃以下に抑えるためには同部門の排出量を毎年約5億トン減少させる必要がある。

情報源 国際エネルギー機関(IEA)プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード 二酸化炭素 | 国際エネルギー機関 | 石油 | 温暖化 | 二酸化炭素排出量 | エネルギー需要 | パンデミック | クリーンエネルギー政策 | エネルギー関連 | 再生可能エネルギー発電量
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