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 カナダ政府、国内カーボンオフセットの創設に向けた次のステップを発表

発表日:2021.03.05


  カナダ環境・気候変動省は、二酸化炭素(CO2)排出量の削減と雇用創出を目的とした「連邦温室効果ガス・オフセット制度」の創設に向けた規制案を発表した。同制度は、カナダの産業部門を対象とした排出量取引制度であるOutput-Based Pricing System(OBPS)を基にして国内炭素取引市場を支援するものであり、排出制限を超過した規制対象施設は、連邦や州のオフセット・クレジットなどを購入することで埋め合わせできる。同制度は、カナダ国内で費用対効果の高い排出削減を促進し、特に林業、農業、廃棄物部門で新たな経済機会を創出するものとなるが、同制度への参加は完全に任意である。最初に策定された連邦政府のオフセット・プロトコル(承認を受けた手続き)としては、森林管理、埋立地のメタン管理、農地の土壌有機炭素の強化などがある。例えば、廃棄物埋立処分場を持つ自治体がメタンガスの回収井戸を設置して、それまで放出されていたメタンを回収すればオフセット・クレジットを生成できる。

情報源 カナダ環境・気候変動省ニュースリリース
国・地域 カナダ
機関 カナダ環境・気候変動省
分野 地球環境
キーワード オフセット・クレジット | 森林管理 | 二酸化炭素排出量 | 排出量取引制度 | カナダ環境・気候変動省 | 土壌有機炭素 | 連邦温室効果ガス・オフセット制度 | 炭素取引市場 | オフセット・プロトコル | メタン管理
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