アメリカ西部の森林管理のために、計画的な火入れを実施することがアメリカ全体のCO2排出量を削減する可能性があるという研究成果が、国立大気研究センター(NCAR)の研究者らによって、Environmental Science & Technology誌に発表された。生態系に計画的に火を入れることで、藪が取り除かれ、深刻な森林火災の機会が減るため、炭素を多く固定する大型の樹木が保全され、大気中に排出されるCO2の量を減らすことができるという。衛星観測の結果や、排出量のコンピュータモデルによると、計画的な火入れを幅広く実施することで、西部地域での森林火災に伴うCO2排出量の平均18~25%を削減することができ、森林システムによっては、最大60%をカットすることができるという。アメリカ西部11州では、CO2排出量を年間1400万トン削減でき、これはアメリカ全体の年間CO2排出量の約0.25%に当たる。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CO2 | 生態系 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 森林管理 | 森林火災 | 火入れ | 炭素固定 | 山火事 |
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