国連環境計画(UNEP)は、何十年にもわたるDDTの使用がタジキスタンのミツバチにどのような影響を与えたのか、またその悪影響の対策を検証している。DDTは第二次世界大戦後に普及した農薬(殺虫剤)であるが、害虫だけでなくミツバチのような授粉生物も駆除してしまい、全世界において農業用途での使用が禁止されたが、未だ世界中の土壌や貯蔵庫に残存している。タジキスタンでも政府がDDTを正式に禁止し、残った廃棄物を専門の施設で処理するようになった。一方DDT問題にグローバルに取り組むためUNEPは、「DDTの代替品開発のためのロードマップ」を作成し、農業におけるDDTの使用禁止を持続可能な形で移行することを支援している。現在、タジキスタンを含む中央アジアでは、UNEP地球環境ファシリティ(GEF)が支援するプロジェクトが実施されており、「中央アジアにおける廃棄したDDTの非加熱処理の実証」プロジェクトでは、DDTを分解するための革新的な非燃焼技術の試験が行われている。
情報源 | 国連環境計画(UNEP)ニュース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 健康・化学物質 自然環境 |
キーワード | ミツバチ | 殺虫剤 | 国連環境計画 | UNEP | ロードマップ | 農薬 | DDT | タジキスタン | 授粉生物 | ジクロロジフェニルトリクロロエタン |
関連ニュース |
|