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 ロッテルダム条約、新たに農薬3種類を対象物質に追加し、有害化学物質への対策を強化

発表日:2011.06.27


  「有害化学物質等の輸出入の事前同意手続に関するロッテルダム条約」の第5回締約国会議において、新たに農薬3種(アラクロール、アルジカルブ、エンドスルファン)を条約対象物質として附属書IIIに掲載することが合意された。同条約は、特定の有害な化学物質や駆除剤の貿易において、事前に輸出入国間で情報を共有した上で合意の手続を行うことを義務付け、人々の健康や環境の保護強化を図ることを目的としている。エンドスルファンについては、その著しい有害性から、現在、少なくとも60ヶ国で禁止措置が取られ、今年すでに「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」で、その製造と使用の世界的禁止が合意されている。そして今回、ロッテルダム条約の化学物質検討委員会からの勧告に基づき、他2種の農薬とともに追加掲載が決定した。対象物質の追加は、2004年の条約発効から今回が2回目で、対象物質は計43種となる。この条約改正は、2011年10月24日に発効する予定。なお、懸案のクリソタイル・アスベストの追加については合意に至らなかった。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 健康・化学物質
キーワード 国連環境計画 | UNEP | ストックホルム条約 | 農薬 | 有害化学物質 | エンドスルファン | ロッテルダム条約 | アラクロール | アルジカルブ | 貿易
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