中国科学院、高山永久凍土の活動層における微生物の安定性の低下と土壌炭素喪失の関連性を提示

発表日:2021.06.16

中国科学院(CAS)は、青海チベット高原(QTP)の劣化した高山永久凍土の活動層において、微生物の安定性の低下と土壌炭素の損失の関連性を報告した。QTPは、世界規模の高山地帯の永久凍土を包含しており、大量の土壌炭素を含蓄している。永久凍土は気候変動の影響を受けやすく、温暖化による気温上昇が引き金となって永久凍土が融解することにより土壌の炭素安定性が低下し、大量の炭素喪失を誘発し、気候-炭素循環の正のフィードバックにつながる可能性があると考えられているが、これに関連した微生物を介したメカニズムは未解明であった。今回の研究では、永久凍土の活動層における土壌微生物群集とその共起ネットワークの詳細な分析を行い、高山の永久凍土の融解に伴い、活動層の微生物群集の安定性が低下することを明らかにした。また同研究は、融解の激しい永久凍土における土壌有機炭素の喪失は微生物の異質性の増加と関連しており、QTPの高山永久凍土における正の炭素フィードバックに寄与している可能性があることを示した。

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