アメリカエネルギー省(DOE)は、バイオ燃料、バイオマス電力、バイオ製品の改良と生産に影響を与える研究開発を支援する11のプロジェクトに約3,400万ドルの資金提供を行うことを発表した。これらのバイオマス資源や原料は都市固形廃棄物(MSW)の処理過程や藻類によって生産され、低炭素燃料として代替利用されることで輸送部門の脱炭素化に大きく貢献する。輸送部門の二酸化炭素排出量を削減することで、バイオ燃料は、2050年までに排出量を正味ゼロにするという目標達成に重要な役割を果たす。今回選出されたプロジェクトのうち5つはエネルギー変換のための廃棄物の研究開発を実施し、残り6つのプロジェクトは生産量向上のための藻類の培養方法改善を実施する。廃棄物を資源に変えるためには、技術的・経済的な限界を克服するための継続的な科学的進歩と革新が必要であり、こうしたプロジェクトを通じて、同省の廃棄物転換への重要な取り組みは大きく前進すると期待される。