国連環境計画(UNEP)は、世界の淡水の98%を蓄えている隠れた資源である地下水について、その重要性と近年抱える問題に関し解説した。地下水は毎年3月22日に開催される「世界水の日」における、2022年の重要課題でもある。淡水はその多くが氷河や雪に閉ざされていて、残りは帯水層と呼ばれる水を蓄える岩石や粘土の地層に蓄えられている。高度な水処理が経済的に不可能なため、地下水に大きく依存しているアフリカなどのほか、アメリカなどの都市部でも埋め立て地、工場などからの流出水が帯水層に浸出する危険がある。地下水は世界の全飲料水のほぼ半分と灌漑用水の43%を供給しており、気候変動による干ばつによって、地下水が唯一の信頼できる水資源となる地域もあり、地下水の水質を守ることは、持続可能な開発目標を達成する上で重要である。2022年、国連は地下水に関するサミットなどを予定しており、気候、生物多様性などの危機に取り組む上で淡水が果たす役割を強調しつつ、国際的に最も高いレベルで地下水に注目を集めることを目指している。
情報源 | 国連環境計画(UNEP)ニュース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 水・土壌環境 |
キーワード | 工場 | 水処理 | 地下水 | 国連環境計画 | 干ばつ | アフリカ | 淡水 | 帯水層 | 世界水の日 | 灌漑用水 |
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