世界気象機関(WMO)は、東南極における記録的な高温、降雨、棚氷の崩壊に関し、気候変動の可能性について疑問と懸念を示した。南極の海氷面積は、1979年の衛星観測開始後、初めて200万平方キロメートルを下回った。南極半島は、地球上で最も急速に温暖化している地域のひとつで、過去50年間で約3℃も上昇し、また、温暖化の影響をあまり受けてこなかった東南極も、2022年3月に過去最高気温を記録した。イタリアとフランスの共同観測基地、ドーム・コンコルディア(ドームC)では、3月の平均気温を約40℃上回る、同月としては過去最高の気温を記録した。こうした現象が単なる異常なのか、今後起こるであろう出来事の前兆なのか現時点では判断できず、科学者たちは、気候変動が原因であると断定するには時期尚早であるとしている。南極の氷床は最大4.8kmの厚さがあり、世界の淡水の90%を含んでいて、すべてが溶けた場合、海面を約60m上昇させるほどの量である。
情報源 | 世界気象機関(WMO)ニュース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 世界気象機関 | 南極 | 棚氷 | 氷床 | 海氷面積 | 降雨 | 高温 | 衛星観測 | ドーム・コンコルディア |
関連ニュース |
|