世界気象機関(WMO)は、2014年の地球の気候は海・陸ともに極端な高温と頻発する洪水が特徴だとする年次報告書を公表した。WMOの分析によると、2014年は僅差ながら観測史上最も暑い年になったという。また、温暖化の傾向は続いており、観測史上の高温の年上位15位までのうち14までもが今世紀であること、世界の平均降水量は長期平均値に近かったが洪水の発生が多く、温室効果による水循環の加速のためと考えられることが報告された。さらに、原因特定の技術が進歩し、2014年にイギリスで記録的な高温の観測が大幅に増えたことに人間の影響があると分析されること、気候科学や季節予報などの気象サービスの進歩が気候の自然変動や長期的な気候変動への適応に役立つことなどが特記されている。ジャローWMO事務局長は、「地球表面温度の上昇、氷河の縮小、海面上昇、極端気象といったいくつもの証拠が、気候が変化しつつあり、その原因は主に人間活動にあることを示している」として、迅速な対策を促している。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 気候変動 | 世界気象機関 | WMO | 水循環 | 気候 | 降水量 | 洪水 | 温暖化 | 高温 |
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