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 国立科学財団、南極の海底で初めてメタンの放出場所を発見と報告

発表日:2020.07.27


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、南極のロス海の海底で、南極としては初めて活動的なメタンシープが発見された。メタンシープは、メタンが海底から噴出する現象であり、世界各地の海底で発見されている。南極には広大なメタンの貯留域があるが、気候変動によって氷床が後退していくと貯留されていたメタンが大量に放出される可能性がある。今回発見された場所は科学者たちが60年以上も研究してきた地域であり、2011年までは活発な活動は生じていなかった。海水や堆積物に含まれるメタンのほとんどは、それを消費する微生物によって大気中に放出されないように保たれているが、同研究によると、南極の海底周辺の微生物は他の海域の微生物とは異なることが確認された。南極大陸で初めて活動的なメタンシープが発見されたことで、メタン循環とこの地域で発見されたメタンの地球温暖化への寄与について新たな理解が得られることになる。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 微生物 | 地球温暖化 | 気候変動 | 南極 | 氷床 | 海底 | 国立科学財団 | ロス海 | メタンシープ | 貯留域
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