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 デンマーク政府、ベルギー・フランダースとともに地中貯留用二酸化炭素の国境を越えた輸送に関する取り決めに調印

発表日:2022.09.29


  デンマーク気候・エネルギー・建物省は、同国がベルギーおよびフランダース地方と、地中への貯留を目的に二酸化炭素(CO2)を輸送することを可能にする、世界初の二国間協定を締結したことを発表した。同国はCO2回収・有効利用・貯留(CCUS)のために約50億ユーロの資金を確保しており、2021年からのCO2貯留ロードマップにおいて、同国の地下にある貯留候補地の調査を開始し、環境と安全に配慮した方法によるCO2の輸出入を計画している。ベルギーのアントワープにある化学企業を中心としたプロジェクトでは、CO2を回収し、枯渇油田・ガス田に貯蔵するインフラを開発する計画で、欧州委員会(EC)より3億5,600万ユーロの投資を受け、今後10年間で1,400万トンの排出量削減を目指す。CO2の貯留は気候変動を緩和するための重要な手段であるが、すべての国で実施できるわけではなく、CO2の国際的な移動が不可欠であり、地域協力や国境を越えたインフラ整備が重要な要素となる。

情報源 デンマーク気候・エネルギー・建物省 ニュース
国・地域 デンマーク
機関 デンマーク気候・エネルギー・建物省
分野 地球環境
キーワード 貯留 | 輸送 | ベルギー | インフラ整備 | デンマーク気候・エネルギー・建物省 | CCUS | フランダース地方 | CO2貯留ロードマップ | 貯留候補地 | アントワープ
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