アメリカ環境保護庁(EPA)は、有鉛燃料で作動する航空機エンジンからの鉛排出に関する認定を提案した。同庁は大気浄化法の下、大気汚染物質や大気汚染源に関する情報を検討し、それらが人間の健康や福祉を脅かすものであるかを判断・認定している。米国における空気中の鉛のレベルは1980年以来99%減少しているが、有鉛燃料で運行する航空機が大気中への鉛排出の最大の原因として残っている。有鉛燃料を使用する航空機の大半は少数の乗客を乗せる小型のピストンエンジン機で、商業輸送に使用されるジェット機は有鉛燃料で運航されない。鉛への暴露は、鉛含有塗料、汚染された土壌、バッテリーのリサイクルや金属加工による産業排出物、鉛を含む燃料や廃棄物の燃焼などが原因となり、子供に関しては不可逆的で生涯続く健康被害を引き起こす可能性があり、成人においても心臓血管、腎臓機能、生殖機能などに影響を及ぼす。今回の提案は鉛曝露を削減し、子供たちの健康を守るためにも重要な前進である。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) ニュースリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | 大気汚染 | 健康 | 鉛 | アメリカ環境保護庁 | 子供 | 大気浄化法 | 航空機エンジン | 有鉛燃料 | ピストンエンジン機 | 商業輸送 |
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