海外ニュース


 アメリカ環境保護庁(EPA)、原油分散剤の毒性検査結果を公表

発表日:2010.06.30


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、原油分散剤8種の毒性検査を独自に行い、その第一段階の検査結果を公表した。検査結果によると、対象8種の分散剤(BP社が同湾で現在使用しているCorexit 9500を含む)は、いずれも生物学的に重大な内分泌撹乱作用を示さなかった。これらの分散剤そのもの(原油と混ぜない状態)が水生生物に及ぼす影響はほぼ同じだが、JD-2000とCorexit 9500は小魚に対する毒性が比較的低く、JD-2000とSAF-RON GOLDはアミ類に対する毒性が低かったという。分散剤は原油より毒性が低く、原油による湾岸域への被害を抑える効果があるとされているが、その使用は必要最低限にすべきとの考えから、2010年5月26日にEPAとアメリカ沿岸警備隊からBP社に対して使用量削減の指令が出され、翌月の使用量は使用ピーク時より68%削減された。EPAは今後も調査を続けたのちに最終的な勧告を行うとしており、次の段階では、流出した原油自体、および原油に各分散剤を混ぜた状態での急性毒性を検査する予定である。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質 水・土壌環境
キーワード 流出油処理技術 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 内分泌かく乱 | 毒性 | 油流出 | 分散剤 | 原油 | 湾岸
関連ニュース

関連する環境技術