アメリカ環境保護庁(EPA)は、エリー湖の有害藻類ブルームの問題に対処するため、その主要因であるリン流入を削減する行動計画を公表した。アメリカはカナダとの五大湖水質協定でエリー湖へのリン流入を40%削減するという目標を定めているが、今回の行動計画はその目標達成に向けて流域の連邦・州の取組をまとめ、進捗を追跡する仕組みを示している。藻類の異常増殖はエリー湖の生態系と人の健康にとって重大な脅威となっている。過去10年間、暴風により主要河川から高濃度の栄養素が流入し、同湖の有害藻類ブルームは著しく増加。繰り返し発生する藻類ブルームとそれに伴う「デッドゾーン」(藻類の死滅・分解で生じる貧酸素水域)は飲料水の水質や観光業、漁業を脅かしている。エリー湖流域の全5州はリン負荷を削減し藻類ブルームの問題を最少化する措置を講じることを公約しており、そのうち、ミシガン、オハイオ、インディアナ、ペンシルベニアの各州は独自のリン削減策を詳細に記した自州の行動計画を提出したという。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 水・土壌環境 環境総合 |
キーワード | 生態系 | リン | 水質 | 行動計画 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 有害藻類 | ブルーム | エリー湖 |
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